このブログをご覧の方の中で、「現在の仕事に満足しています!」と言える方はどれくらいいらっしゃるでしょう。仕事自体が嫌でなくても、仕事をしている自分に満足できないという方もいるのではないでしょうか。
終身雇用体制が崩れ、本業のみでは今後の生活が危ういと叫ばれる昨今。しかし実際に自分が今の仕事を辞めるとなると、「周りの人に迷惑を掛けてしまうのではないか」「ここで辞めたら他でも上手くやっていけないんじゃないか」と考えてしまい辞めることが出来ない方も多くいるかと思います。
今回は転職を経験した私が、転職したいけど出来ない方へ向けて転職について書いていきたいと思います。各々の考え方や事情があることを考慮し、否定的なことは言いませんので軽い気持ちで覗いていって頂けたらと思います。
何故転職をしたいのか
転職をする理由
まず悩むところですね、ここが明確であれば転職活動をする上で悩むことも比較的少なくなってくるかと思います。仕事とは様々な要素の塊です。その中で、自分が譲れない条件を絞り込んで、何が自分のこだわりなのかを固めていきましょう。
昔と違い、一つの会社に一生勤める時代じゃなくなったことで、転職自体のハードルが下がり判断しにくくなっているかもしれません。「嫌なことがあるから辞める」というのも選択肢の一つではありますが、今後の人生にも大いに影響してくるでしょうし、簡単に出来ることでもありません。情報を集め、自分に最適な選択を取りたいですね。
自分を知る
転職したい!と思っても、何をしたら良いのでしょうか。
転職サイトに登録したり、企業の説明会に参加したりと求人情報を集めることも大切です。しかし、初めに情報を集めても、どの情報が自分が欲しているものなのかわかりません。まずは自分と向き合うことが必要です。自分が現在の仕事の何が不満か、また、何に満足しているかを知ることで自分を客観視でき、転職の成功率を上げることが出来ます。
プロコン分析
「転職しよう!」と思い立ち情報収集をしながら、具体的な行動に移せないままダラダラと時間が過ぎていってしまうことは転職あるあるかと思います。そんな時、気持ちを奮い立たせるために私も実践した方法があります。それがプロコン分析です。
プロコン分析とは、コンサルタント用語でプロ(Pros・良い点)コン(Cons・悪い点)を利用した分析方法です。
簡単な表に現在の仕事、または職場の良い点と悪い点を思いつく限り書いていき、書き終えたらすべての項目に5段階の評価をつけていきます。自分にとって重要なものほど大きな数字を付けます。この方法は自分の中で何を重要視しているかを視覚化出来ると同時に、良い点と悪い点をそれぞれ合計した数字の大きさを比べ、大きい方が自分にとって良いと言えます。(例えば悪い点が数字が大きくなるなら、やはり転職した方が良いと思えますし、良い点が大きくなれば意外と良いところが多いから転職しなくても良いかもしれない、と分析できます。)
転職サイトと転職エージェントの違いって何?
自分で情報収集をするのには限界があります。どこの記事でも言われているかと思いますが、転職サイトに登録し、本気の転職を考えるなら転職エージェントを活用することもおすすめです。また、どちらを利用するにしても無料のため、登録の手間を惜しまないのであれば登録しておいて損はありません。
転職サイトとは
転職サイトは、登録しておくことで好きな時に求人を検索することが出来ます。また、スカウト機能に自分の情報を登録しておくことで、求人を掛ける企業が求める条件と合う人にスカウトを掛け、書類選考を免除されることもあります。
私が使った感覚ですが、以下のサイトが使いやすいです。
- リクナビNEXT
- doda
- マイナビ
それぞれ扱う求人が異なりますので、登録しておいて間違いはありません。
転職サイトは情報収集には重宝しますが、デメリットを上げるならば背中を押してくれる人はいないのでなかなか行動に移せない人には「転職する」という行動を起こす上では物足りなさはあります。「良い求人があったら面接受けてみようかな」程度の考えの方にはうってつけです。
転職エージェントとは
転職エージェントは、専属のキャリアアドバイザーと面接(電話がほとんど)を繰り返しながら、自分が求める条件に合った求人を探していくことが出来ます。また、面接の日程調整や書類のやり取りも代わりにやってくれるので、いちいち企業の担当者と自分でやり取りする手間と心労は軽くなります。
転職サイトとの一番の違いは、担当者との面談が随時行われ求人を提示されるので、自分で行動を起こすのがなかなか出来ない方には向いています。
デメリットを上げるとしたら、担当者によって対応が変わることと、転職の時期も指定した上でそこに合わせて進めてくれるのでどこかで焦りが生まれることが挙げられると思います。
ごこう失敗談2選
私は転職をする際、二つの失敗をしました。
一つ目の失敗は、転職エージェントから事前に得ていた情報を自分で直接企業に確認しなかったことです。
二つ目の失敗は、自己分析が甘かったことです。
どちらも有りがちな失敗かと思うので、私と同じ失敗をしないよう注意してくださいね。
事前に得た情報の確認
私が転職活動していた時にも、転職サイトと転職エージェントを利用していました。
今の勤め先は転職エージェントに勧められたところで、私は担当者から以下のように聞いていました。
- 残業代は全額支給。
- 人間関係は非常に良い。
- 個人の担当件数は25件ほど。
- 未経験でもしっかりと育てたい。
入職後、現実は以下の通りでした。
- 終業時間の1時間後より残業代支給。
- 同僚が鬱で辞め、辞めた後も職場内で悪口が聞こえてくる。
- 入職数か月後に担当件数40件。
- 研修は2日。あとは実務の中で教わる。
勤務する中で仕事を教わりますが、担当に付いてくれた先輩職員は「それくらい考えたらわかるでしょ」タイプの方で、仕事を教わるタイミングにも常に気配りが必要でした。HSP気質のせいにしたくはありませんが、そういう人には間違いなく向かない場所だと今でも感じています。
私の一番の失敗は、転職エージェント担当者からの情報を鵜呑みにし、面接で企業の採用担当者に直接聞かなかったことです。実際に働いてみないとわからないことはもちろんありますし、面接の段階では質問内容によって不採用の可能性もあるので大人しくしていましたが、確認したいことは自分で聞くことが重要だと感じました。面接で言われていたことと違えば、「話が違う!」と退職するというのはまだわかりますが、転職エージェントの担当者から言われたことと現実が違っても理由としてかなり薄いです。
転職サイトや転職エージェントは、飽くまで補助的な役割です。
得た情報を基に判断し、決めていくのは自分自身です。日々の転職活動に疲れていても、情報の根拠を確認し、確かな情報として昇華させることが大切だと私自身、学びました。
自身の特性を見極める
前職で待遇面以外での働きにくさは感じていなかったため、失念した部分です。行動するにも考え過ぎて動けなくなる気質がある私は、自身が動けるよう、ある程度楽観的に考えるようにしていました。
「電話応対はこれまで仕事柄やって来なかったけど慣れたら出来るだろう」と考え、入職。
HSPという言葉を知ったのもその頃です。
いざやってみると、電話応対そのもの以上に「電話応対をしている自分を見聞きしている周りの目」が気になり過ぎて全然思うような対応が出来ませんでした。
それはいつまでも付き纏い、電話に出ることも嫌になり自信が付かず全体的なモチベーションも下がり続けていきました。
もっと早く自分が環境に左右されやすい気質だとわかっていれば防げたかもしれない失敗です。現場で動いていた時には感じなかった大きなストレスが今はあります。
自分が何が得意で、どのような環境下で力が発揮出来るのかを知ることが、転職成功には欠かせないのだと痛感しました。
まとめ
在職中に次の仕事を見つけておくに越したことはありませんが、無理は決してしないでください。経歴に空白の期間があると経歴に傷がつくことになるからと言われますが、空白の期間に何をしていたのかが明確に説明できるのであればそこまで重要な問題ではありません。そこを気にして身動き取れずに心身を壊すことが、最も恐ろしいです。
適材適所という言葉があるように、それぞれ力を発揮できる場所、できない場所があれば、楽しく働ける場所、居るだけでつらい場所があります。周りと比べてしまいがちな社会ですが、大切なのは自分が何に向いているかを知り、自分の能力が活かせる場所で活躍することだと思います。
「仕事なんだから楽しくなくて当たり前」の時代は終わりました。今は個々の選択の時代です。
自分を大切にしながら、たった一度の人生を幸せにしたいと思うのは皆さん共通の想いだと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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