HSPのデメリット5選とその対策

HSPは「繊細さん」と言われるだけあり、傷つきやすくデメリットが目立ちます。

「HSPだからつらい」「HSPのせいで生きづらい」と思う方は実際、とても多いと思います。
しかし、メリットもたくさんあるHSPの特性を把握し、コントロールすることが出来れば、HSPを活かし豊かな人生を送れます。

今回は、HSPのデメリットとそれに対する考え方や向き合い方、楽に生きる方法についてお伝えします。

HSPのデメリット

敏感で疲れやすい

HSPは無意識にも匂いや音、人の気配等を感じ取り常に多くの情報を処理しているため非HSPに比べ疲れやすい傾向にあります。

オフィスでお勤めの方は、デスクにいるだけでつらくなっていませんか?それは周りの声や電話の音、他人の動きを無意識に感じ取っているからです。また、他の人が困っていないかに気を回すこともしてしまいがち。もちろん周りと友好的な関係を築く上で素晴らしいことですが、自分自身にとってそれがストレスに繋がってしまうこともあります。

対策:環境を変える

HSPは無意識に様々な刺激を拾ってしまうため、周りに人が居ない環境や静かな環境、刺激の少ない環境に身を置くことが対策として挙げられます。
仕事の上で「そんなことすぐに出来ないよ!」という方も当然いるかと思います。しかし今後10年、20年とその環境下に身を置くことを考えてみてください。耐えられるでしょうか。そもそも、耐えなきゃいけない環境で仕事も全力でやっていては身も心も持ちません。
HSPが力を存分に発揮して活き活きと過ごすには、自身に合った環境が不可欠です。

自身に合わないと感じたら転職を考えることも一つの手段ですが、すぐに取れる選択ではありません。
しかし環境によって実力を出せるかが大きく左右されるHSPにとって、いつでも転職できるように備えておくことは重要です。それにより、今いる職場が全てではないと具体的に知ることが出来ます。

今の職場での簡易的な手段を上げるなら、一時間毎を目安に一人の時間を作ってみてください。
トイレの個室でも良いです。短時間でも一人の時間を作ることで感覚を休ませる時間を作りましょう。

問題を抱え込みやすい

無意識下でも相手を観察し心情を読み取るHSPにとって、多くの職場で言われる「困ったら誰かに聞いて」という手段を取るのは難しいものです。「社会人として出来て当然」とみなされる事柄の一つかと思いますが、内向的なHSPの方にはかなり気力を使うことです。相談するにも相手が忙しくないか、機嫌が悪くないか等、見極めなければいけないことが多いのです。

仕事以外でも他者の発言や先の展開を考え、「こんな質問したら失礼かな」「聞き逃しただけでこのこと話していたかもしれない」と疑問をぶつけることが難しいです。

対策:心を許せる人を一人つくる

周囲の目を気にしがちなHSPですが、「この人になら悩みを話せる」という人を一人でも作っておくと、心の負担がグッと減ります。「それが出来たら苦労しない」という方もいるかと思いますが、HSPは5人に1人いると言われています。相手がHSPという言葉を知っているかどうかは別として、同じHSPになら話しやすいですね。

相手に迷惑になることを考え、自分のために時間を割いてもらうことを申し訳なく思うのも、関係性が取れたHSP相手なら比較的やりやすいです。それ以外にも、個々で相談しやすい相手は違うので自分が話しやすい相手を探してみましょう。

会話のタイミングを逃しやすい

HSPは周囲の感情やその場の雰囲気を乱したくありません。そのため、日々の会話の中でも思ったことをすぐに口に出せず、自分の言いたいことがあってもその言葉で誰かを不快にしないかを考えます。その間に会話が進んだり終わったりするので、話し出せないままになってしまうことがあり、「失敗した」「また話に入れなかった」と悩んでしまう人がいます。

対策:周りのタイミングに合わせることをやめてみる

この一連の流れがあった時に、本当に悪いことがあったかを考えてみてください。
考えなしに発言して、それで相手を不快にさせて関係性を悪くすることがあっても、話に入れなくて相手を不快にさせる人はいるのでしょうか。「みんなが話をしているのだから自分も入らなきゃいけない」と無意識に自分で決めつけ、苦しめているのは自分自身です。
それでもやはり会話の中に入っていたいなら、HSPは共感力に優れているので自分から発言しなくても他の人の話の聞き役に徹することも出来ます。
どうしても伝えたいことがあれば、「その場でなくても自分のタイミングで伝えたら良い」という考え方を持てると、会話のタイミングで悩むことはなくなります。

恋愛において「良い人」で終わりやすい

HSPは共感力の高さから相談相手となりやすいです。異性と近づきやすい反面、相手を好きになっても相手の気持ちを考えるあまりに機を逃すことがあります。

恋愛ドラマでよくある、ヒロインを好きだけど別の人との恋を応援する親友のような役割に転じやすいです。周囲の人を幸せにし、相手からも「幸せになって欲しい」と言われ自分だけ傷付くことがあります。

HSPはその性質上、自分の気持ちより相手の気持ちを優先しがちです。波風立たないように穏やかに過ごすには必須な要素ですが、恋愛においては少々厄介です。

対策:自分の幸せを優先して行動する

共感力の高いHSPは、相手が幸せになったら自分も幸せな気持ちになります。しかし、恋愛で自分を犠牲にした上でなら、それが「幸せな経験」や「幸せな記憶」になることはありません。
自分が好きになった相手や、同じ人を好きになった恋敵がいたら、自分が譲ることが確かに最も波風は立ちません。しかし、全てが終わった後の自分の中の波風は長きに渡り自分を苦しめます。
実体験なので私自身、そのような苦い体験をしてきました。

周囲の目が気になる

周りの目がある中で他人と話すことに抵抗が強く見られます。

例えば電話応対の時には、自分が話す声を周囲に聞かれていると感じ苦痛を感じます。

周囲から見たら何でもない事務的な連絡も、間違いがないか、変に見られていないかと気になり緊張しがちです。

HSPが周囲の目が気になるのは、以下の2つが要因として挙げられます。

①「他者からどう思われているか気になる」「他者から嫌われたくない」という想い
②完璧主義であり自己肯定感を持ちにくい

この2つへの対策が打てれば、現在より周囲の目が気にならなくなります。

対策①:意識的に評価の軸を自分に置く

他者からの評価を過剰に気にする点が、HSPが生きにくい大きな要因の一つです。
「他者からどう思われるか」「他者から嫌われたくない」という気持ちが非HSP以上に強く、私も病的にその特徴を持っていました。
しかし、組織に身を置くと10人いたら2人には嫌われると言われ、全員から好かれ続けることはほぼ不可能です。それなら、気を付ける部分は気を付けながら自分を出していく方が精神衛生上良いですね。

対策②:自己肯定感を高める

HSPは完璧主義な傾向にあり、周りから見て結果を出していても自分では満足にいかず改善点を探します。大変素晴らしいことではありますが、そこに自分への労りはありません。悪い部分だけ見つけていては、自分が正しいと思えなくなり心の余裕が無くなります。他者への配慮が出来て他人を大切に扱える分、自分の扱いは疎かになってしまうのです。
そうならないよう、小さいことでも自分を褒めてあげましょう。
周りと比べず、純粋に自分の頑張りや出来たことを意識的に認め、「やったじゃん!」と心の中で喜んでください。その習慣が身に付けば、自己肯定感を高め周囲の目が気にならなくなります。

まとめ

HSPの方は問題を抱え込みやすいです。自身のストレス解消法やキャパシティを把握出来ていないと、責任感の強さや周りの評価を気にすることから無理をしてしまうことになります。HSPが病気と混同されがちなのは、ここの加減の重要さが周知されにくいためと私は考えています。

まずは、自分がどうしたいかを自分自身と話し合ってみることを勧めます。そしてそれを否定せず、他人に共感するように自分自身に共感してみてください。

HSPは「心が弱い」と言われることが多い気質ですが、私はそうは思いません。日本の社会がHSPにとって苦手なことを求められることが多いだけです。HSPという気質は適切な付き合い方を知ることで、強い味方になります。

もし自分がHSPだと思う方は、誇ってください。5人に1人しか与えられない才能を十分に活かし、豊かな人生を送れるように自分を大切にしてあげてくださいね。

そのお手伝いが出来るように今後も情報を発信していけたら良いなと思います。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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