コロナ禍で世の中、様々な変化がありました。
その変化は悪いことばかりでなく、例えば不要不急の外出を避けるようにって実はHSPには良い面もあると思います。
行きたくない飲み会が無くなったり人混み自体がなくなったり、会社によってはリモートワークになったりと。むしろこれまでの風潮がHSPにとって生きにくい部分を多く含んでいたので、良い傾向とすら言えるかもしれません。
HSPはとっても素敵な気質なのですが、その性質上マイナスに感じられることも多く、時には病気のように認識されることもあります。
実際にSNSでHSPだという方の投稿では、「HSPを治したい」という言葉もちらほら見受けられます。
HSPは病気ではなく個性です。
今回はHSPが少しでも生きやすくなるよう、これまで私が経験したことも含めメリットをお伝えしていきます。
HSPとは?
そもそもHSPという言葉は何なのか。
HSP(Highly Sensitive Person)…敏感、繊細な人を指す言葉です。
音や光、匂い等の感覚が過敏で、人間関係でも敏感さを発揮してしまい疲れやすい傾向にあります。
5人に1人はHSPだと言われています。
HSPの4つの特徴
HSPにはDOESと呼ばれる特徴があります。DOESは以下4つの特徴の頭文字を取ったものです。
- Depth of processing
(物事を深く考えてから行動する) - Overstimulation
(刺激を受けやすく、敏感で疲れやすい) - Empathy and emotional responsiveness
(共感力が高く、周囲の感情に振り回されやすい。) - Sensitivity to subtleties
(感受性が高く、物事を繊細に感じ取れる)
HSPのメリットを上げてどのような傾向があるのか整理していきましょう。
HSPのメリット8選
共感力が高い
HSPは、相手への共感力が高いです。
あなたが悩みを抱えた時や誰かに話を聞いて欲しいとなった時、どんな人に聞いてもらいたいですか?
もちろん仲が良い等の関係性もあるかとは思いますが、話をした時に「いやそれはないでしょ」と頭から否定してくる人には進んで相談したくはないのではないでしょうか。
HSPの方は共感力が高いため、まず話をじっくりと聞きながら相手の感情や意向を探り、相手が欲しい言葉を選ぼうとします。共感を持って話を聞くことで、相手は「この人に相談して良かった」と満足感を得ることが出来、人間関係を円滑にしやすいです。
気配り上手
HSPの方は相手の気持ちを汲もうとするので、周囲への気配りが上手です。
相手の気持ちに寄り添おうとする気持ちが強いので、異性からも頼られやすいです。
また、周りの人が困っていたり体調が悪かったりすると気付きやすく、人に対してだけでなく非HSPが気付かない汚れや空調の調節などを敏感に感じ取れるのはHSPのメリットと言えます。
困っている人をフォローしたり細かいことに気が付いて動くことは相手にとって助けになります。
HSPは人や環境の変化に気が付くことができ、気配り上手で周囲に良い影響をもたらすことが出来ます。
感受性が高い
物事を繊細に感じ取れるHSPの方は、本やテレビ、あるいは美術品を見たときの心の動きが顕著です。
他人の苦労話や家族の話で泣いてしまったり、感動しやすく「優しい」と見られやすいです。
人が多いところが苦手な反面、芸術や自然の中で自分を癒すことが出来るかもしれません。
疲れやすいHSPな自分が何に強く心を動かされるか知っておくことで、自分をコントロールする手段の一つと出来ます。
私は学生時代、運転免許の講習に泣くくらい行きたくなかったので、講習がある日は必ず感動する映画を観てストレス発散してから講習に行くようにして乗り越えていました…。笑
アイデアマンになれる
HSPは想像力が豊かで物事を掘り下げて考えられるため、他の人にはない考え方を持っている傾向にあります。クリエイティブな仕事で欠かせないアイデアを生み出せます。
仕事で意見を求められたり、何かを作り出す機会は多いと思います。そんなとき、提案出来るアイデアを多く持っていると人材として重宝されます。
仕事以外のプライベートな場面でも、相手のためにアイデアを出す場面でも役に立つと思います。
リスクマネジメント(危機管理能力)に長けている
物事を深く考える慎重派なHSPは、リスクマネジメント(危機管理能力)に長けています。
あらゆる可能性を考えるため、問題が起きた時の対策を予め打ち出しておくことも出来ます。
HSPには慎重派な人が多く危険を察知する力が強い傾向にあります。社会では大胆さを求められる場面も多くありますが、上手くリスクマネジメントが出来るHSPがいると組織での役割で大きな役割を担えます。
責任感が強く誠実で真面目にみられやすい
HSPは仕事や頼まれごとを受けたときに、「期待に応えたい」という意欲が生まれます。そのため、まじめで誠実に見られやすく、多少失敗しても責められにくいです。
芸術性が高い
HSPの方は一人で黙々とする作業が得意な傾向にあり、繊細さを活かして芸術方面での才能を発揮しやすいです。視覚から取り入れる情報量も多くなるため、展示を観ることも良い刺激になります。
一人の時間を楽しむことが出来る
HSPは一人で没頭したり集中したりすることが得意です。
私はヒトカラや一人ランチに行くことが趣味です。本を読んだりドラマや映画を観ることも好きです。自慢じゃないですが、一人の時間はいくらあっても退屈しません。人生で「暇」と感じたことがないのです。
もちろん友人との時間も楽しむことができますが、相手の気持ちを考えなくて良い分、HSPは一人で過ごす方が気楽にはなります。
まとめ
HSPは、特性を把握しコントロールすることが出来れば、豊かな人生を送ることが出来る可能性を秘めた素晴らしい気質です。
これだけ多くのメリットがあるHSPという概念を悲観してしまう傾向にあるのは、競争社会に順応しようとしてもどうしても合わなかった方が多いからではないでしょうか。
一度きりの人生です。自分が生まれ持った物を否定せず、向かい合って活かし方を見つけることが楽しく人生を送るためには必要なことだと私は考えます。
そのお手伝いを少しでも出来たら、それは私にとってとても嬉しいことです。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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